アヴァン・ミッドナイト博徒
『緋牡丹博徒』おんなの〜♪ おん〜な〜の〜♪。で、お馴染み、藤純子渾身の博徒シリーズ第一作目。このかっこよさは今の「てっぱん」などで魅せるおばあちゃんの場合も変わってないな。/『ココ・アヴァン・シャネル』ココ、ココ、ココって呼ばないで。これより後年のNo.5誕生秘話というトピックを持ったヤン・クーネン版と較べると、はやり女性スタッフ陣の想いが強く反映されている気がする。こっち先に見た方がよかったかも。/『フィリップ、きみを愛してる!』類型するとクレイジー・ラブものである。クレイジーラブx詐欺ストーリーであり、詐欺のストーリーには必ずと言っていいほど、詐欺をはたらきながらも切実な「求愛」の導線が引かれている。劇中の詐欺の手口はほんとうにそんなものにひっかかった人々がいるのだろうかと首をかしげるものばかりだが、詐欺ってそんなもんかもしれない。IQ164という生まれながらの「うそつき」本人を獄中取材したという原作を読んでみたい。ジム・キャリーとユアン・マクレガーのナイスカップル・イン。/『ラウンド・ミッドナイト』こう余震が続くとゆったり浸りたくなるものでジャズと虚実ない交ぜなオマージュ映画の傑作に浸かってつかの間の安堵を得るのです。パウエルのパリ遠征をベースに練り上げられた洒脱な構成もさることながら、ひたむきなジャズへの愛情を隠さないデザイナー(実際にパウエルのパリを援助した人もこういう人だったとか)の献身っぷりに呆れるほど惚れる。デクスター・ゴードンの煩悶するミュージシャンっぷりが演技を越えて素を感じさせることも相まって虚実の皮膜を通り抜ける映画を作り上げていることにただただ驚愕する。そういえばベルトラン・タヴェルニエの他の作品に覚えがない。これを機会に見返してみたい。